2019/7/8に放送された日本テレビ系テレビ番組『しゃべくり007』にゲスト出演された米倉涼子さんが最近毎日河内晩柑(かわちばんかん)を食べていることを明かさていたので気になって八百屋で買ってみました。実際に食べた印象や皮の剥き方などを紹介していきたいと思います。
河内晩柑とは?
この記事の目次
河内晩柑(かわちばんかん)は初夏から夏にかけて収穫できる黄色くて大きな柑橘です。見た目はグレープルフルーツに似ています。そのため、和製グレープフルーツとも呼ばれているようです。
河内晩柑は5月に開花して実をつけ、翌年の春以降に収穫時期を迎えるまで、樹上で実をつけたまま越冬しますが、寒さに弱いため、栽培適地は 熊本県の天草地方や愛媛県南部など一年を通じて気温が下がりにくく、霜の降りにくい暖かい場所に限られます。
栽培は日本でも限られた地域で行われていることがわかります。その為あまり知名度がないのかもしれません。私も米倉さんが紹介しているのをみて初めて知りました。温かくて霧の少ない地域となってくるととても栽培が大変であることが伺えます。
今回八百屋さんで1個250円で購入しました。他の柑橘系が1個100円程度だったので少し高めだなと思いましたが栽培法や熊本から来たと考えると納得のお値段です(八百屋は関東圏です)。
特徴的な栄養素
河内晩柑から摂取できる特徴的な栄養素は「オーラプテン(Auraptene)」という成分と「ヘプタメトキシフラボン(Heptamethoxyflavone)」という成分のようです。
研究で注目されているのが「オーラプテン(Auraptene)」という成分と
「ヘプタメトキシフラボン(Heptamethoxyflavone)」という成分です。
これらの成分は主にかんきつ類の果皮(外側の黄色い皮)の部分に含まれているのですが、 他のかんきつ類に比べて河内晩柑の果皮に特異的に多く含まれていることが分かってきました。オーラプテンに関してはグレープフルーツの約4倍、ヘプタメトキシフラボンについては
温州みかんの約2.5倍の含有量があります。※含有量の数字は松山大学薬学部生薬学研究室の分析データによります。
その為、もしこの栄養を摂取したい場合は果皮を食べていく必要があります。そこで農家の方が「河内晩柑ピール」という果皮ごと食べれる品種を販売されています。また、ピールの砂糖漬けやマーマレードにして食べると栄養を効率よく摂取できそうですね。
河内晩柑の食べ方!皮の剥き方!
河内晩柑を調べていると、皮が剥きやすい柑橘であることがわかりました。ここでは私が一番簡単な剥き方だと思う方法を紹介していきます。初めに包丁で1度切り込みを入れて後は手で剥いていくだけです。
【1】まずはこのように真ん中に切り込みを包丁でいれていきます。この時実は切らないように皮のみ切るようにしましょう。
【2】後は実と皮の間に親指をいれて手で剥いていくのみです。皮がとても柔らかいので手で簡単に剥くことが出来ます。
【3】あとは薄皮がついたまま食べてもグレープフルーツに似た苦みが少しあって美味しいですし、甘い状態で食べたいという方は薄皮を向いて食べると良いでしょう。薄皮も手で簡単に剥けます。
河内晩柑はどんな味?
米倉涼子さんがあまり甘くないレモンを以前は食べていましたが時期が外れてしまい市場に出てこなくなったので、その代わりに河内晩柑を毎朝食べていると言っていました。その為、あまり甘くないレモンの味に似ている、または見た目がグレープフルーツなのでグレープフルーツの味がするのかと思っていましたが、これが全く違いました!柑橘なのですがグレープフルーツ程の酸味はなく、レモンほどの酸っぱさもありません。程よい甘さを感じられます。全く酸味がないわけではありませんが、とても優しい柑橘系です。
私が驚いたのは、この味がタイで食べたザボン(ブンタン)にそっくりであったことです。ザボン(ブンタン)とはみかんの一種で南アジア原産のフルーツです。見た目もそっくりですし、実、薄皮の味までそっくりでした!ザボンが好きな方は大満足される味だと思います。
米倉涼子さんが河内晩柑を紹介していた回の内容はこちらで紹介☟☟
まとめ&感想
河内晩柑の発祥のきっかけが偶発実生(ぐうはつみしょう)ということでした。偶発実生とは、自然に落ちた種や捨てられた種から種子親を 超える特性を持つ偶然発見された品種のことで、人為的に交配されたものでなく、自然に落ちたり捨てられたりした種から育つ果樹のことをいいます。もしかしたら南アジアのザボンの種が自然に熊本の地に落ちてこの河内晩柑が生まれたのかな?と思ってしまいました。たまにザボンが恋しくなることがあったのでこの河内晩柑でその欲求を解決できそうです!農家の方に感謝です!