ほうれん草といえば、栄養が豊富で食卓には欠かせない野菜の1つ。比較的安価で売られていることも多いので1品料理追加したいなんて言う時にも重宝されますね。そんなほうれん草ですが、下ごしらえをするかしないかで舌触りがかなり変わってくることはご存知でしょうか。
下ごしらえのやり方は人それぞれかと思いますが、いくつかの下ごしらえを試して栄養素もなるべく逃すことなく舌触りをよくする下ごしらえのやり方にたどり着いたので紹介していきたいと思います。
目次
ほうれん草の下ごしらえはどんなものがある?
ほうれん草の下ごしらえとして一般的に知られているものは下茹でする方法ではないでしょうか。
下茹で
私の母もこの方法でほうれん草の下ごしらえをしていました。ほうれん草=下茹でというのは結構一般的に知られていますね。
しかし、野菜は茹でると栄養が流れ出るって聞いたことありませんか?栄養が流れてしまうのはもったいないですし不安ですよね。
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
文部科学省の食品成分データベースによると、ほうれん草は生で食べる場合と茹でて食べる場合では栄養成分に違いがあります。上の成分表をみると成分によって増減していることがわかります。
一般的に野菜を茹でた時にゆで汁に流れ出てしまうと考えられている成分はビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2などがの水溶性ビタミン、そしてカリウムと考えられています。
上の図を見てもわかるように、カリウム、ビタミンK以外のビタミン類は茹でることで成分量が減少していますね。その理由は水溶性ビタミンは水に溶けだしやすい性質を持っている為です。
電子レンジで加熱
それであれば茹でるという工程を省いて電子レンジで加熱をする下ごしらえを行えば『茹でた』ほうれん草よりも栄養成分が残りやすいのではないかと思い、電子レンジで茹でてみることにしました。
※加熱後に水に浸してアクを抜く工程は同じなのでその時点で栄養が流れ出てしまう可能性はありますが、茹でる時にお湯にほうれん草の色がつくことを省ける点で気持ち的に栄養が流れていない感じがします。笑
食品成分標準成分表では電子レンジ使用の場合の栄養成分を表記していないのではっきりとしたデータはわかりませんが、電子レンジで加熱した方が栄養が流れない感じはしますよね。
やり方は簡単です。
その為、私は栄養成分がより残りそうなのと舌触りが電子レンジで加熱した時の方が良いと感じているのでほうれん草の下ごしらえは『電子レンジ+水に浸す』に決めています。
歯がきしきしする原因?
ほうれん草のアク抜くという工程はとても大切で、その理由はほうれん草に含まれる成分はシュウ酸というもので、、カルシウムと結びつきやすい性質があるため、体質によっては食べすぎると結石の原因になることもあると言われています。
医療法人港成会のアイランドタワーデンタルオフィスさんの記事によると、
ほうれん草の中にはシュウ酸という成分が含まれていて
唾液の中のカルシウムと結合する事で、不快なキシキシ感を生じさせるそうです。
と紹介されていました。
つまり、ほうれん草に含まれるシュウ酸がちゃんと抜けていなかったことになります。その為、ほうれん草は茹でても電子レンジで加熱しても水に浸してアク抜きをすることでこのような歯がキシキシするといった症状を防ぐことが出来るということになります。
今回不思議だったのは同じほうれん草を食べていた旦那は歯がきしきしなっていなかったこと。
体質によってなのか部位によって差が生じていたのかはわかりませんが、家族に作ったほうれん草により歯がきしきしする感覚を味あわせてしまうと「ほうれん草嫌い」になりかねないので、それはなるべく防ぎたいですね。
まとめ&感想
いかがでしたか。ほうれん草って調理するには簡単そうにみえて意外と手間がかかる野菜だったんですね。それでも女性に嬉しい鉄や葉酸などを豊富に含みますので日頃から摂取したい食材でもあります。家族に美味しい料理を提供したい、なるべく栄養を逃さずに調理をしたいなんて方の参考になっていれば嬉しいです♡