3~5月に市場に多く出回るふきですが、ふきの茎の部分のみで販売されているものもあれば、ふきの葉がついた状態で販売されているものもあります。特に産地直送の野菜を取り扱うスーパーや八百屋さんなどではそのままの状態(葉がついた状態)で売られていますよね。この葉っぱも調理すれば食べることができます。
今回はふきの葉っぱの美味しい食べ方や人気のあるレシピである佃煮の作り方、そして下処理の方法を紹介していきたいと思います。
ふきの葉っぱの下処理のやり方
この記事の目次
これで下処理は完了です。ふき自体アクの強い野菜なので葉の部分もあく抜きの下処理をします。
ミョウバンは食品が持つ色鮮やかな色を保つ効果があるといわれているので重曹ではなくミョウバンを使ってあく抜きをしました。ミョウバンよりも重曹の方が一般的でもっている方も多いと思いますので重曹でも代用できます。
ミョウバン水の作り方
一般的なミョウバン液は水2リットルに大さじ1の焼きミョウバンを入れて溶かしたら完成。この溶かす作業が実は時間かかるので、あく抜きをする前夜にやっておくことをお勧めします。私はミョウバン液を2リットルのペットボトルに入れて保管しているのでいつでも使えるようにしています。
通常はアクの強い栗、里芋、レンコンなどに使います。その際は、ミョウバン液に2~3時間つけ置きしてアクが抜けたら水洗いして茹でます。
ふきの葉っぱの食べ方
上記下処理を終わらせたらこの後どう調理していくかです。私の頭の中でいくつかアイディアがあり、その1つはこの葉っぱを使ってみじん切りにしてふりかけ風に味付けをしながらチャーハンにしてしまおうと思っていました。
しかし!!!!!
下処理を終えたふきの葉をそのまま食べてみたところ、、、、、苦すぎ。ちょっとこれは普通の調理に使ってしまったら他の食材が無駄になってしまう。。。。
ということでチャーハンにするのはあきらめました。『良薬は口に苦し』といいますがまさにそんな感じの味。薬草を食べている感覚です。
味をつけてごまかせるレベルではありません。体に良くて食べたいという場合でも、味付けを濃くしなければ苦手な方が多いと感じました。味付けが濃い=塩分または糖分が多くなるということなので、なんとなく本末転倒な気もします。
苦い食べ物が好きな方は好んで食べられるかもしれませんが、お子さんなどは間違いなく吐き出してしまうほどの苦さでしょう。
味付けをすればふきの葉の苦さが和らぐか実験!
ふきの葉の甘味噌和えを作ってみた
ふきの葉をみじん切りにしてフライパンで炒ってから甘めに味付けした味噌(こうじみそ、酒、みりん、砂糖)を合わせたのですが、全く味噌の甘さ、うま味が無くなってしまっています。ふきの葉の苦みが勝利!ということでレシピは載せないことにします。お勧めの食べ方ではありません。
この食べ方が美味しくないということであれば、和え物やお浸しはNGだということになるかと思います。ふきの葉の苦みが打ち勝ってしまいます。
ふきの葉っぱの佃煮の作り方
ということで人気のあるふきの葉っぱの佃煮を作ってみることにしました。佃煮は味も濃いですし、ふきの葉の苦さを糖分でうま~くカモフラージュできそうなのと、加熱時間が長いので苦みが加熱によって少しは飛ぶのではないかと思い作ってみることに。
作り方を紹介していきます。下処理を終えたふきの葉を使っていきますね。
【材料】
・ふきの葉 適量
・☆醤油 25cc
・☆砂糖 25㏄
・☆みりん 大さじ2
。☆酒 大さじ1
※☆は今回ふき(茎の部分)のきゃらぶきを同時に作っていたのでその汁を使いました。
きゃらぶきの作り方は下記記事で紹介しています。☟
ふきの葉っぱの食べ方!まとめ
いかがでしたか。本来なら様々な調理法で試したかったのですが、下処理後のふきの葉の苦さに圧倒されてしまいました。しし唐の天ぷらのようにふきの葉の天ぷらを作るのも良いかもしれません。私は揚げ物をあまり食べないようにしているので作りませんでしたが、苦みのある天ぷらって美味しいですよね。
お浸しや和え物は絶対お勧めしません。また、調理するのであれば断然佃煮をお勧めします。今回調理してみた感想は、下処理もそれなりに手間がかかるので苦いのが苦手な方は調理しなくてもいいかもしれません。笑 食品の無駄と言われそうなので調理して食べるかはご自身で判断していただきたいですが、かかった時間や手間を考えると何か秀でた栄養素や効能が期待できない限り私は今後調理しようとは思えないかもしれません。