2019/7/16に放送されたTBS系テレビ番組『この差って何ですか?』ではコンビニで気になる『差』を紹介。そこで注目したものが生卵とゆで卵の賞味期限。加熱しているゆで卵の方が賞味期限が長いと思いきや、生卵の方が賞味期限が長いというのです。その『差』とは?
ゆで卵より生卵の方が賞味期限が長い?
一般的に販売されている「ゆでたまご」の賞味期限は5日~1週間程度に設定されています。それに比べて生たまごの賞味期限は、最低でも2週間に設定されています。注意してみていないと気づきませんが、加熱していない生の卵の方が賞味期限が長いのです。
生卵の賞味期限が長い理由は?
番組では「たまご大辞典」の著者であり20年にわたり卵の研究をしてきたというたまご博物館館長の高木伸一さんが「生卵が生きている為です。」と解説しています。
高木さんによると、卵が生きているかどうかで賞味期限が長いか短いかが決まるというのです。
高木さんはさらに「卵には卵白があります。生きている生卵はこの卵白が外敵から守るバリアの役割を果たします」と話されていました。生卵の卵白に含まれる卵白リゾチームという成分が細菌から卵を守ってくれるといいます。
しかし、生卵を加熱し、茹で卵にしてしまうと卵白リゾチームは死んでしまう為、外敵から守れなくなってしまうというのです。
そのため、卵白リゾチームが生きている生卵の方が賞味期限が長くなります。
他にも理由が?
また、他にも理由があるのか調べてみたところ、殻にも秘密が隠されているというのです。たまごのYachiyoさんによると、「生たまごの卵殻に秘密があります。卵殻には気孔が存在し胚の呼吸に必要な酸素を取り入れ、内部で発生した炭酸ガス(二酸化炭素)を排泄する役割を果たしています。」と解説されています。つまり、茹で卵はこの酵素がなくなった状態になってしまいますが生卵の場合はこの酵素を取り入れて呼吸をし、二酸化炭素を排出する為、生卵の方が日持ちするということのようです。
この差って何ですか
火曜のよる7時に、世の中の様々な差に着目して、MCの加藤浩次と川田裕美が、なぜその差が生じているかを解き明かすバラエティ。
まとめ&感想
全く同じ卵でも、生きているか生きていないかだけで賞味期限が変わってくるというのは面白いものです。一般的な考えであれば加熱してある方が日持ちしそうですが、卵の場合は『生きている』方が長持ちするということになるようです。