ビーツ調理法!生で食べる?下ごしらえは?下茹で法は鍋?電子レンジ?

ビーツといえばピクルスやロシア料理のボルシチというイメージが強いですが日本人にとってあまり馴染みのない野菜です。私はニュージーランドに留学した際に初めてビーツという野菜と出会いその美味しさにハマったのを覚えています。

しかし、私が食べていたものは既に加工されて酢漬けにされたビーツのピクルス。実際に皮のついたビーツを調理して食べたことはなかったので今回初めて調理してみることにしました。

生で食べられる?下ごしらえは鍋?電子レンジ?どのやり方で調理すると美味しいのか検証してみましたのでその結果をお伝えしていきたいと思います。

目次

ビーツの調理法

生で食べられる?

ビーツは綺麗な赤紫色の野菜なのでサラダに入れて食卓に彩りを添えたいと思う方も多いでしょう。また、海外のレストランやお洒落なレストランでビーツのサラダがメニューに入っていてそれを真似したいと思われる方もいらっしゃるかと思います。

そもそもビーツの見た目はこんな感じで里芋みたいなごつごつとした野菜です。この見た目からすると里芋、ジャガイモなどと同じように下茹でしてから食べるのかなと思いますが、生で食べられる野菜です。

葉付きのものを見たことがある方は赤カブに似ているのでカブの仲間かと思わる方もいるでしょう。しかし、ビーツはカブではなくヒユ科のサトウダイコンの仲間です。そう考えると、『生で食べられるかも』と思えてきますよね。

効果

ちなみにサトウダイコンはてんさい糖の原料となる野菜でGI値が低く血糖値の上昇を緩やかにしてくれる他、天然のオリゴ糖が含まれるため腸内環境も整えてくれる効果が期待できるといわれていますね。これはサトウダイコンの話ですが、ビーツはこの赤紫色の色素成分ベタシアニンが含まれておりこれには抗酸化作用があります。また血圧の上昇を防ぐカリウムも豊富に含まれているのが特徴の野菜です。

早速ビーツを洗って皮を剥いて生で食べてみました、、、、、(スライスはせずそのまま丸かじり)感想は、、、、

筋っぽくて美味しくない。筋がなくて実だけを味わえれば食べられなくはないですが、あまりにも繊維質。生姜のような繊維が口の中に残ります。そして土っぽい風味が残ります。
生で食べる時はスライスしてサラダに入れることが多いようなのでスライスにしたら繊維を断ち切れたのでしょうか。また、旬の時に生で食べるのがポイントのようなので、私はまだ旬の前(5月)に収穫されたビーツだったのがいけなかったのでしょうか。旬は6~7月、11~12月と1年に2回ありますのでその時にまた買って試してみようと思います。

下ごしらえのやり方は?

生ではあまりにも食べられそうにないので、下茹でをすることを私は強くおすすめします。
どの下茹で方法が一番美味しく仕上がるのか検証していきます。試したので、電子レンジ、オーブンでアルミ焼き、鍋で水茹でです。
今回は皮を剥いたものを剥いていないものをそれぞれの下処理法で試してみました。

まずは皮をピーラーでむきます。ビーツは皮が剝きやすい野菜です。ピーラーで簡単に剥けます。加熱前でも加熱後でもどちらでも簡単です。

電子レンジ

1. 耐熱容器にビーツと半分くらい浸るまで水、酢大さじ1をいれます。
2.600Wで5分加熱します。
下ごしらえ完了。

一番時短で処理できますが、表面が乾燥するのでちょっとパサつきが気になりました。ちゃんと火は通っていましたが、美味しい食べ方とは言えません。

オーブン

1.アルミホイルの上にビーツを置き、オリーブオイルを適量かけたら丸めて封をします。
2.オーブントースターに入れて15分加熱したら完了。

皮つきよりも皮を剥いておいたビーツの方がホクホクとした食感になりました。丸々1個オーブンで焼くと筋が気になる仕上がりになるので食べやすい大きさに初めからカットしてオーブンで焼いた方が良かったです。
この下ごしらえは一番色が残る方法でしたが、美味しくしあがるわけではありません。

鍋で水茹で

1.ビーツが浸る程度水を鍋にいれ火にかけて沸騰させます。レモン汁大さじ1も入れておきます。酢でもOK。色落ちを防ぎます。
2.沸騰後15分茹でたら完成。

皮をつけたままのビーツの方が色残りが良かったです。この下ごしらえのやり方が一番ホクホクとした食感になって美味しいと感じました。しかし、一番色が抜けてしまうので酢またはレモン汁と一緒に茹でると良いでしょう。また皮をつけたまま茹でるのも色落ちを防ぐポイントです。
気になっていたビーツの筋張った食感がこの下ごしらえをしたものが一番軽減されていました。
下茹でをするなら鍋に水からいれて茹でるのがおすすめです!

美味しい食べ方・レシピ

ロシアではボルシチに用いられる野菜なのでスープや煮込み料理に使うのが一般的のようですが、私はニュージーランドで食べたビーツのピクルスの味が忘れられなかったのでピクルスを作ってみることにしました。
また、スープや煮込みといった定番のレシピではなく焼いたらどんな味になるのか気になったのでオーブン焼きにもしてみました。

オーブン焼き


オーブンで下ごしらえをしたビーツを輪切りにしてオリーブオイルと塩を足して追加5分焼きました。

失敗作。絶対真似しないでください。海外のレシピサイトでビーツをオーブン焼きにしていた方がいたので美味しいのかと思い焼いてみましたが、これはダメです。
ビーツがより乾燥して繊維質になりますし、臭みが増します。
とてもじゃありませんが食べられたもんじゃありません。これでジャガイモやサツマイモのような根菜の種類ではないことがより明確になりました。アルミホイルで焼いて美味しい野菜ではありませんのでくれぐれも真似されないように。

ピクルス

【材料】
・ビーツ3~4個
・★米酢 200㏄
・★レモングラス 1つまみ
・★オレガノ 3振り
・★粗びきコショウ 2振り(wholeのものを使った方が良い)
・★ローズマリー 1つまみ

穀物酢ではなく米酢を使うことで柔らかい口当たりになります。ローリエがある方はローリエを加えるのも良いです。
私は家にあったハーブを加えました。ハーブの調合は自分好みで構いません。

【作り方】

繊維が物凄く気になるので繊維を断ち切る輪切りと、繊維に沿って切る縦切りにしてピクルスにしてみました。

1.★を鍋にいれて沸騰させます。
2.耐熱性のある保存容器にカットしたビーツと1を加えて蓋をし冷蔵庫で2~3時間または1晩保存したら完成!
1晩漬けてこんな感じに仕上がりました
色はそのままで美味しそうです。

ビーツを調理するときは繊維に沿って縦切りすることを強くお勧めします!これをすることによって繊維をあまり感じません。輪切りにしたものは味は美味しいのですが食感が筋っぽくて食べづらいです。

ニュージーランドで食べたものは缶詰のビーツだったのでより圧縮されて柔らかく美味しいものでしたが、自家製にしてはまぁまぁ食感も柔らかく仕上がったのではないでしょうか。お酢とハーブの配合も私好みで美味しいです。

しかし、加工されたものに比べるとまだちょっと繊維が気になります。筋を完璧になくすとなるともっと茹でる必要があるのでしょうか。そうするとなんだか栄養が抜けてしまいそうで勿体ない気がしますが、美味しく食べるにはなるべく長時間加熱して柔らかくする必要があるのかもしれません。だからこそ煮込み料理などに使われることが多いのかもしれません。

ビーツは意外にもかなり扱いづらい野菜だったのでまた八百屋さんで見つけたら他の調理法も試しながら研究してみたいと思いました。

皆さんの参考になっていたら嬉しいです♡

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

PICKUP-季節の食材
おすすめの記事