2019/2/26放送されたTBS系テレビ番組『その差って何ですか?』ではしいたけとどんこの違いを紹介されていました。確かに言われてみればスーパーには乾燥しいたけとどんこをよく見かけますが実際にどんな違いがあるのかを把握している人は少ないのではないでしょうか。
この記事ではしいたけとどんこの違い、どんな料理に適しているかなど紹介していきます。
しいたけとどんこの違い
しいたけをよく購入される方はどんこの方が少し値段が高く高級食材といったイメージを持たれている方もいるのではないでしょうか。スーパーで販売されているシイタケとどんこは確かに値段に差があります。
しいたけ 1袋30g 598円
どんこ 1袋25g 598円
つまり、どんこの方が数量が少なく少しだけお値段がはっているのがわかります。それではなぜこのようにしいたけとどんこでは値段に差が生まれるのでしょうか?その理由は収穫の工程にありました。
しいたけとどんこの栽培工程の違い
番組内では大分県椎茸農業協同組合 組合長の阿部良秀さんに話を伺っていました。阿部さんいわく、『しいたけもどんこも同じ原木から作られる』と話されています。しかし、しいたけとどんこの主な違いは収穫のタイミングにあるといいます。
しいたけ | カサが7分以上開いている状態のモノ | どんこ | カサが7分未満のモノ |
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収穫するタイミングにどれくらいの差があるかというと、どんこは芽が出て3週間後に収穫します。しかし、そのどんこの状態から早いものはわずか3時間後にしいたけになってしまうといいます。
ちょっと見逃してしまっただけでどんこからしいたけになってしまうため、その手間や希少価値がでてくることになります。阿部さんによると『しいたけは天気、温度に大変左右されやすく、気温が急に上がったり雨が降るとカサが一気に開いてしまってどんこの状態で採るのが大変難しい』と話されていました。
しいたけとどんこの違いは厚み
収穫のタイミング、カサの開き具合の違い意外にもしいたけとどんこの違いがあります。それはどんこがまだ存在し続けている理由にもなります。
それがしいたけとどんこでは厚みが異なるということです。しいたけは比較的平べったい形をしています。それに比べどんこはカサが7分開きの状態のため、厚みを帯びており、料理で使い分けができるといいます。
確かに和食料理屋でしいたけを頂くことがありますが、言われてみれば分厚いしいたけと薄いしいたけを使い分けられている気がしますよね。それではしいたけはどんな料理に?どんこはどんな料理に適しているのでしょうか。
しいたけとどんこが適している調理法
しいたけは薄く平らな形をしていますので、水に戻した後、細かく切ってお吸い物やちらし寿司など、味にアクセントをつけるために使用されます。
どんこは丸みを帯びており肉厚の為、煮物やてんぷらなど歯ごたえを出したいときに使われています。
今まで肉厚のしいたけは品種の違いや成熟したものとばかり思っていましたが、しいたけよりも先に収穫していたとは驚きです。これから料理をするときはしいたけとどんこを使い分けようと思いました。
まとめ
いかがでしたか。いままで煮物もてんぷらも通常のしいたけを使用していたという方も多いのではないでしょうか。食材別にそれぞれ特徴があり、その特徴を知ることで料亭やレストランで出てくるような和食料理のように料理で使い分けをすることができます。値段に差はありますが、物凄い差があるわけではありません。これからの調理に活かされてみてはいかがでしょうか。