2019/6/27に放送された『ヒルナンデス』では夏場で一番対策したい悩みの1つである【汗】に注目しその対策を紹介されていました。番組では五味クリニック院長の五味常明先生が解説をされています。
ねばねば汗は間違った汗対策をしているから?正しい汗対策とは?
汗対策1:制汗剤の使い方
この記事の目次
制汗剤を汗が出た直後に使うというのは間違いです。制汗剤は汗の出口となる汗腺に蓋をして汗を抑えます。その為、汗をかいてから制汗剤を使うと汗で流されてしまい本来の効果が期待できません。
制汗剤の正しい使い方は、出かける前にわきの下を乾燥させてからつけること。
汗対策2:汗かいたら水だけを大量に飲むのは間違い?
汗をかいた後、水だけを大量に飲むのは間違いです。ただの水をたくさん飲むと脱水がおさまるどころかかえって進行させる可能性があります。
汗で体内から失われるのは水分だけでなくナトリウムなどのミネラルも含まれます。そこに水だけを補給した場合、体内のナトリウム濃度が薄くなるため余分な水分を尿として排出するように働いてしまいます。つまりせっかくの水分補給が逆に脱水を進行させてしまうのです。
対策として大量に汗をかいたときは塩やスポーツドリンクでナトリウムを補給するようにしましょう。
普段の水分補給としてお茶はいいですが、大量に汗をかいたときは利尿作用のあるカフェインが含まれているので向いていません。
汗対策3:汗をかいた直後乾いたタオルでよく拭くは間違い?
汗をかいた直後乾いたタオルでよく拭くのは間違いです。人間は汗をかき蒸発させることで体温を調節しています。その為、汗を拭きすぎて肌が乾燥してしまうと汗を蒸発できずに体温を下げることが出来なくなるので逆に汗が止まらなくなってしまいます。
汗を拭く場合は『濡れたタオル』を使って汗を拭くようにしましょう。濡れタオルを使うことによって肌の乾燥を抑え余分な汗が出るのを防ぎます。
汗対策4:お風呂の後冷水をあびて出るのは間違い?
お風呂に入った後冷水を浴びてから出るのは間違いです。汗には蒸発するときに皮膚の温度を下げて体温を下げるという重要な働きがあります。
入浴後体に熱がこまります。その後急激に冷水で体を冷やしてしまうと、開いた汗腺が閉じてしまいます。すると汗が出にくくなり体内に熱がこもってしまうのです。
入浴後体温が上がってあつい場合は、うちわや扇風機にあたるのがベストです。汗を蒸発させれば自然と涼しくなってきます。その原理から急なエアコンもよくありません。皮膚が冷たくなって体内に熱がこもってしまうためです。
猛暑日で熱中症の可能性がある場合はエアコンを使うのも良いですが汗対策としては急激な冷えはよくないということのようです。
汗対策5:硬い敷布団で寝る
汗対策として硬い敷布団を使うのは適しています。体には反則発汗という仕組みがあり体の一部が圧迫されていると圧迫された部分の汗が減り反対側の汗が増えます。その為、硬いお布団で寝ることにより背中側が圧迫されてお腹側により多くの汗をかきやすくなるため、効率よく体温を下げることが出来るため、結果的に寝汗の量が減ります。
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まとめ
いかがでしたか。日常のちょっとしたことを気をつけるだけで最適な汗対策をすることができます。汗対策を見直してねばねば汗を脱却していきたいですね。