お葬式のしきたりや礼儀作法を『この差って何ですか?』で紹介!

2019/2/26に放送されたTBS系テレビ番組『その差って何ですか?』ではお葬式にまつわる礼儀作法を紹介されていました。

お葬式前の準備で服装や御香典などのマナーは下記記事で紹介しています。

この記事では実際にお葬式に参列された際のしきたりやマナーを紹介していきます。

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お葬式に参列した時にふさわしいこと・ふさわしくないこと

受付で御香典を渡す


御香典を渡す際に『ご冥福お祈りします』はふさわしい言葉でしょうか。これはふさわしくありません。特に仏教徒の多い日本ならではのしきたりです。

その理由は『冥』という字は暗黒を意味します。つまり死後の世界を意味してしまいます。仏教でいくつか宗派はありますが、仏教の世界では死後の世界は極楽浄土の宗派の割合が多くなります。例えば浄土宗、浄土真宗などは『冥福』という言葉は適切ではないとされています。

この差って何ですか?

※宗教、宗派によって異なります。

そこでどのような言葉を使えばよいかといいますと、『お悔やみ申し上げます』といった宗派に関係のないため、仏教に限らず色々な宗教で使うことができます。遺族の方への共感の気持ちを伝えるようにしましょう。

数珠はどっちの手で持つ?


数珠は左手で持つようにしましょう。そもそも数珠とは?

数珠は数の珠と書きます。お念仏とかお経の回数を数える珠です。そのため実際はそろばんのような使い方をします。お坊さんの教本にも合掌以外の時は左手で持ちなさいと書かれているといいます。

この差って何ですか?

数珠は一人一人の身代わりにもなる仏具で、これの所持で功徳(くどく)があると言われています。お葬式の際に数珠をもって行った方が良いの?と思う方も多くいらっしゃるかと思いますが、数珠は必須アイテムでありお守りの意味もありますのでできる限り用意しましょう。

お焼香の仕方

 

【お焼香の前に遺族に一礼をする】

日本人の礼儀として遺族の方にも挨拶をしておきたいという気持ちがあります。その為、実際にお焼香する際に遺族の方へお辞儀をするのが普通だと考える方もいいのではないでしょうか。しかし、これは意外にも不正解。絶対してはいけないというわけではありませんが、『お焼香前』に行うということがふさわしくないとされているようです。

 

これはふさわしくありません。その理由はお葬式のそもそもの理由は故人に向かって弔意を表す場であるからです。その為、遺族ではなく故人の方に手を合わせて一度弔意を表したうえでその後にご遺族にお辞儀をして席にもどられることがふさわしいとされています。

この差って何ですか?

【お焼香は何回すべき?】
お焼香の回数って一番迷いますよね。他参列者を見ていても人によってまちまち。いざ自分の番になったときに何回するのが正解なんだろうと焦りを感じることもあるかと思います。番組内ではこのように回答されていました。

お焼香の回数には決まりがありません。1回だけでも心を込めてやればそれはとても尊いことになります。ただ1回にはこうゆう意味、2回はこうゆう意味というのが実際に存在します。それはお坊さんの修行で特別に教えていただける口伝(口から口に伝われる)になりますので世間一般に紹介することはできないといいます。

この差って何ですか?

それを知りたい方はお坊さんになるしかないということです。お焼香の回数が人によって異なっていたのはこういった理由があったのですね。回数が決まっていないと聞いて少し安心した気持ちになりました。

故人とのお別れ

故人と向き合って手を合わせている際、最後の言葉を何で締めくくろうと頭の中はいっぱいになることも。『天国で安らかにお眠りください』と伝えるのはふさわしいのでしょうか。これはふさわしくありません。その理由は、

仏教には『天国という概念がないためです』。仏教以外の宗教は天国というものをとても大事にします。しかし仏教では天国という言葉はあまり使いません。地獄はありますが天国はありません。仏教では極楽が天国に値するものとなります。また、『安らかにお眠りください』ということばもふさわしくありません。あの世にいってご先祖様たちは仏様になるための修行をします。その為、『眠っている暇はない!』ということ。

この差って何ですか?

こうやってみると、仏教ってかなりストイックな仏教ですね。この世の中でかなりつらい思いをしてやっと安らかに眠れると思いきや、そこからまた修業が始まるとは思ってもいませんでした。日本人らしいと言えば日本人らしいですね。常に一生懸命働き続ける姿勢は死後も変わらないということのようです。

 お葬式に行った後は来た道と同じ道を歩いてはいけない。というマナーもあるようです。その理由は『繰り返し』をしてはいけないという意味が込められています。これは仏教というよりも日本人の風習で『同じことを繰り返すと死が死を呼ぶ』という意味合いがあるようです。

ちなみにお葬式開場に向かうバスはきちんとルートを変えているといいます。1つ1つ細かく故人や周りの方を思う気持ちは本当に日本人ならではですね。日本人を誇りに思うと共に、1つ1つのマナーを覚えて実践していく大変さを感じす。

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