白菜を買うときに気を付けているポイントは何ですか?人によっては白菜の葉についた黒い斑点がついていないものをあえて選んで購入している方も多いのではないでしょうか。それはとても勿体ない行為です。美味しい白菜を選ぶのであれば斑点つきのものを選ぶとよいというのはご存じでしょうか?
なぜ白菜の黒い斑点がついたものを選んだ方がいいのでしょうか。その正体とは?詳しく紹介していきます。
目次
白菜の黒い斑点の正体
2019/11/19に放送された『この差って何ですか』では「この白菜の黒い点々は虫食いや傷んだ後ではなくポリフェノール」と紹介されていました。
あの抗酸化作用があって動脈硬化予防にいいっていう栄養の?
黒い点々がついている葉は見た目も良くないから今まで避けてたよ~。。。泣
同番組によると、「黒いぶつぶつはコーヒーやワインなどに含まれるポリフェノール。動脈硬化や肌の老化を予防する効果があるといわれている成分です。」と説明し「すべての白菜の中にポリフェノールは入っています。黒いぶつぶつの白菜は畑の土が硬くなった畑の端の部分で育ったもののため、白菜が栄養を摂りすぎて細胞が壊れて中のポリフェノールが黒くみえるようになる」と解説されていました。
また、JA全農長野では「「ゴマ症」と呼ばれ、生育段階でストレスを受けたときに出る症状です。例えば、激しい雨にさらされた、肥料過多(栄養過多)、収穫時期が早かった(または遅かった)など」と白菜の黒い斑点について解説されています。
ポリフェノールは酸化すると黒くなる特徴があります。育つ環境によりストレスを受け栄養でパンパンになった細胞が破裂してポリフェノールが空気に触れることによって酸化するので黒色の点々として現れるのです。
ちなみに硬い土は通常の土よりも水はけが悪く雨が降った時になかなか水が下に流れません。そのため、肥料が長い間とどまる傾向にあり、白菜はこの硬い土でより影響を吸収すると考えられています。つまり、黒い斑点が栄養なのであれば、硬い土で育てられた証拠ということにもなります。育った環境で栄養の吸収率も変化してくるということですね。
食べても大丈夫?
もちろん食べて大丈夫です。
人によっては黒い斑点を取ろうと必死に洗ったり、黒い点々の部分を切り取って調理に使っていたなんて人もいるのではないでしょうか。
私はもともと大雑把な性格なので特に気にせず調理していましたが、黒い点々ってなんだかカビな感じがして使いたくない気になるのもわかります。
しかし、この黒い斑点は前述した通り栄養ですのでむしろ積極的に摂取した方がいい部分です。見た目に抵抗はあるかもしれませんが、今後は黒い斑点は捨てずに食べるようにすると良いでしょう。
美味しい白菜の見分け方
芸能人の方は旬の食材にこだわっている方が多いんですよね。美意識高い人が多いですから食材に関しても勉強されている方が多くいらっしゃいます。そんな方たちがこぞって旬の食材を食べるのには理由があります。その理由はハウス栽培のものよりも旬ものを食べた方が栄養価が高く健康的であるためです。
白菜は今では通年食べられる食材になりましたが、本来の旬は秋から冬にかけての11月~2月です。もし栄養がより豊富な白菜を食べたいという場合はやはり旬の時期にたくさん食べるようにすると良いでしょう。旬のものは栄養が多いだけでなく味ももちろん美味しいものが多いですね。まさに一石二鳥!
美味しい白菜を見分けるポイントは3つ!
- 葉の巻き具合がしっかりしている
- 切り口(根っこの部分)が白くて綺麗
- 黒い斑点が多いもの
白菜は冷蔵保存していると葉の巻き具合が緩くなってきませんか?それは白菜の新鮮度が下がっている証拠。スーパーで白菜を選ぶときはなるべく葉がしなしなしているものよりも巻きが強くピンッ!としているものを選ぶと良いでしょう。
また、切り口が茶色くなっているものは鮮度が落ちている可能性がありますので、できれば白く綺麗なものを選ぶようにしましょう。
そして、ポリフェノールがより多く含まれる白菜が食べたい方は黒い斑点がついた白菜を選ぶと良いです。また、葉の色が緑色よりも茶色に近づいてきているものは鮮度が落ちている可能性があります。この時点では目視であまり美味しそうに見えないので選ばないかとは思いますが、参考までに!
関連記事
まとめ&感想
いかがでしたか。白菜の黒い斑点はポリフェノールの一種で栄養なので見た目が気にならないのであれば積極的に摂取した方がいい部分です。黒い斑点=カビではないので安心して食べられますよ。
個人的な印象ですが、野菜につくカビは白カビでふさふさとしているものが多いように思います。長期間冷蔵庫で保存しているものや水気がすいたものをそのまま保存している場合に生えてきます。白菜の黒い斑点はふさふさでも白色でもありません。手でさわってパラパラとも落ちませんよね。私がよく野菜で見かけるカビはふさふさしているものが多いように思います。
ちなみに野菜にカビが発生した場合は、カビの部分だけ取り除いて食べるのはNGです!菌糸が伸びて目視では確認できない部分にまでカビが及んでいる可能性があるので食べずに捨てるようにしましょう。