健康志向が高まる中、良質な油を日頃から摂取することが注目を集めています。1日スプーン1杯の亜麻仁油など日ごろから油を積極的に摂取するようになっている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこで名前がそっくりな『えごま油』、そして『ごま油』のそもそもの違いや栄養素の違い、栄養を逃さない調理方法などを調べてまとめてみました!
えごま油とごま油のそもそもの違いとは?
えごま油とごま油とではそもそもの原料が異なります。えごまとはシソ科の葉っぱを指します。胡麻は白ごま、黒ゴマで有名の胡麻(種)ですね。えごまは日本人にとってはあまり馴染みがないかもしれませんが(地方によって)、最近流行している韓国料理ではよく出てくる食材でお肉などをえごまの葉に巻いて食べることもよくあります。
つまり、えごまとごまは全く違う減量を使用しています。
えごま油とごま油の栄養比較
えごま油とごま油で特に違いが出ていた栄養成分をピックアップしてみました。
エネルギー | β-カロテン | y-トコフェロール | αリノレン酸 | オレイン酸 | |
ごま油 | 921Kcal | Tr | 43.7㎎ | 310㎎ | 0 |
えごま油 | 921Kcal | 22㎍ | 58.6㎎ | 58000㎎ | 16000㎎ |
参考:文部科学省 食品データベース 100gあたり
※α-,y-トコフェロールはビタミンEの一種。ビタミンEは、脂質の過酸化の阻止、細胞壁及び生体膜の機能維持に関与に関与していると考えられています。
αリノレン酸はよく耳にするオメガ3脂肪酸(必須アミノ酸)を指します。EPAやDHAなど青魚の脂肪分に含まれることが多い成分で心臓血管疾患による死亡リスクを下げるなど高い健康効果が期待できます。
オレイン酸とは、一価不飽和脂肪酸で血中コレステロールを減らして生活習慣病を予防する働きがあると考えられています。
カロリーは全く変わりませんし、一般的な栄養成分にほとんど差がありません。しかし、脂肪酸に差が出ていました。またビタミンEに関してもえごま油の方が少し多く含まれています。
ごま油に関しては1日1スプーン飲むと良いとはいいませんよね。一方えごま油は飲むと良いと言われています。それだけ栄養価がえごま油の方が高いということがわかります。値段が高いのも納得ですね。
えごま油とごま油の調理法!加熱?生?
ごま油は熱に強い油ですので、どんな調理法にも適しています。中華や韓国料理など炒め物に適していますし、お米を炊くときやお味噌汁にかけて食べるのもおススメです。人によってはアイスクリームに生のままかけて食べる人もいるようです。ごま油でもさまざまな種類の油が販売されていますので、自分好みの胡麻味を見つけるのもちょっとした楽しみになっていますね。
一方、えごまに関しては、熱にとても弱い性質を持っています。その為、えごま油の栄養を逃さずに摂取したいという場合には、サラダにかけたり、出来上がった料理の上からかけたり、直接生のまま飲んだり、ヨーグルトにかけて食べるなどして加熱せずに食べるようにしましょう。
まとめ&感想
いかがでしたか。ごま油のメリットは加熱調理に適しているという点です。栄養価はえごま油より劣るかもしれませんが、価格が比較的リーズナブルで何よりもごまの風味が食欲をそそりどんな調理にも適しています。一方えごま油は栄養価が高いですが、その分値段も高く、加熱調理には向いていないので料理の仕方はかなり制限されてしまいます。味にも好みがあるとは思いますが、自分に合った油を選んで取り入れられてみてはいかがでしょうか。