バナナの黒い斑点の名前や栄養は?なぜできるの?食べてもいいの?

バナナといえばよく食べる果物1位に選ばれるほど身近なフルーツ。そんなバナナですがスーパーで購入したときは基本的に黄色い皮に覆われていますが、この黄色い皮は時間が経過していくと黒い斑点模様が出てきます。これなんだか気になりませんか?

黒い斑点の代名詞でもあるカビ。「もしかしてカビ生えちゃったの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。常温保存することが多いバナナですから衛生面でも心配になりますよね。

そこでバナナの斑点の正体は何なのか、そしてなぜできるのかなど調べてまとめてみました!

バナナの黒い斑点の名前?なぜ?


バナナの黒い斑点の名前は「シュガースポット」です。シュガーは砂糖、スポットは点という意味ですのでそのままの意味が由来となっています。
2020年8月20日テレビ朝日系テレビ番組の『日本人の3割しか知らないこと くりーむしちゅーのハナタカ!優越感』ではバナナ専門店のバナナファクトリーのオーナーさんが「バナナは本来デンプンが多く含まれているフルーツです。そのデンプンが糖化されて甘くなります。その糖度がどんどんどんどん増していくと現れる」とシュガースポットについて解説されていました。
つまり、この黒点はバナナの糖度を示していており熟している証拠だということです。ということなのでカビなどではありません。熟成のサインということです。

このシュガースポットを放っておくとどんどん黒くなりバナナ全体が真っ黒な状態になってしまいます。そのためできる限り長持ちさせる保存法でバナナを保存してあげることが大切です。

バナナを長持ちさせる保存法のコツは下記記事で紹介しています。↓

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シュガースポットの栄養は?

バナナの栄養

そもそもバナナ自体の主要な栄養素は食物繊維、次に糖質、そしてカリウムです。

【食物繊維】といえば腸を整えるだけでなく、血糖値の上昇を緩やかにする効果や血液中のコレステロール値を低下する効果が期待できると考えられている栄養成分です。

バナナ100gに対する食物繊維の含有量は、1.1gです。ちなみに水溶性食物繊維は0.1g、不溶性食物繊維は1.0g(参考:食品成分データベース 文部科学省)と不溶性食物繊維の含有量が多く含まれています。不溶性食物繊維は消化管内で水分をかかえ込んで糞便の量をかさ増しするので便秘に効果があると考えられています

【糖質】は3大栄養素の1つで、人間にとって欠かせない主要なエネルギー源です。フルーツの中でも糖質が多いイメージのバナナの為ダイエット中の方などに敬遠されがちですね。

バナナ100gあたり、炭水化物の含有量は22.5gです。お茶碗1杯(150g)の白米の炭水化物の含有量は約57.1gと考えられていますのでまぁそれなりに高い糖質であるのがわかります。ちなみに皮を剥いたバナナの重さは約100gです。

【カリウム】はナトリウムとともに細胞を正常に保ったり血圧を調整する他、過度に入り込んだ塩分を体外へ排出する効果が期待できると考えられています。『減塩』中の方は特に摂取したい栄養成分ですね。

バナナ100gあたりカリウムの含有量は360mg。(参考:食品成分データベース 文部科学省)です。カリウムは水に溶けやすい性質があるので煮る・茹でるなどの調理法には適していないことから生で食べられるバナナはカリウム摂取に適しているといえます。

熟度による効能の変化

バナナは熟度によって得られる効能が異なってくるということをバナナ大学の「バナナ・果物消費動向調査 第8回」での調査で知りました。というのもこの調査の中では熟度による効能の違いに対する意識調査を行っているためです。その調査では、「青いバナナ:整腸、黄色いバナナ:美肌、黄色いバナナアンチエイジング、茶色バナナ:免疫、茶バナナ:胃潰瘍抑制」と記されています。
バナナの熟度によって得られる効能が異なるということなのです。これは驚きですね。

シュガースポットのみの栄養価は調べてもわかりませんでしたが、このバナナ大学さんが記す熟度による効能に基づくと、そしてシュガースポットが現れるのは茶色バナナそして茶バナナの時点かと思いますのでシュガースポットができたバナナからは免疫そして胃潰瘍抑制の効能が得られるということになりますね。いや〜新しい発見です。

黒い斑点があっても食べて大丈夫?


上述してきたとおり、黒い斑点はカビではありませんので問題なく食べることができます。真っ黒の状態になっても食べられます。私も真っ黒いバナナを何度か食べたことがありますが何も問題ありません。あえていうのならばめちゃくちゃ柔らかいバナナになっているといったところです。
バナナのカビで気になるのは黒い斑点ではなく、茎にできる白いカビの方ではないでしょうか。これらも早い時で買ってきた翌日についていることもあります。
バナナのスミフルでは「弊社のバナナは防カビ剤不使用のため、袋の中で蒸れてしまったことによりカビが生えてしまったと思われます。袋を外し風通しを良くしていただくとカビ防止につながります。果肉に異常がなければ、カビの部分を取り除いてお召し上がりいただけます。」と白カビは袋の中で蒸れるために生じることを明かされています。また、カビを取り除いて食べることができるということなので、中身まで菌糸等入り込んでなければ問題なく食べられるということなのでしょう。また、軸の部分の白カビ防止対策は買ってきたら袋から取り出すということですね。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。バナナにできる黒い斑点はカビではなく、糖度、そして熟度が増しているサインでした。また、熟度によって得られる効能も異なるようなので自分にあったタイミングでバナナを食べるというのも楽しい食べ方ですね。個人的には黄色いバナナの時が一番好きですが、加熱してとろとろになったバナナも好きです。自分にあった糖度を探してみるというのも楽しそうですね!

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